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別処珠樹

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山のいただきで鉱脈を見つければ,これに発破をかけて取り崩し,金属をとった後の残土は近くの谷に埋める——。
 この種の手法が日本でも許されるのかどうかは知らない。いずれにしても,こうした鉱石の採掘がアメリカでは許されることになった。永年のあいだ凍結してきた原子力発電所の建設も,ふたたび始められる見通しだ。
 ブッシュ政権になってからアメリカの環境政策が大きく後退し続けている。アラスカ油田を開発する計画が発表された時は,そこに住む先住民の反感を買った。環境基準を緩和するニュースが続いて,あまたの環境団体を失望させている。
 一方,日米欧三極の一つであるEUからは廃電気電子機器指令など次々と重要な法令が登場し,拡大生産者責任(EPR)・予防原則などの理念に沿った政策を着々と実現しつつある。一連の動きを見ると,環境政策を政策の柱にしようとしていることが分かる。後ろ向きのアメリカ環境政策と比べて,その差は開くばかりだ。
 ことは温暖化にかかわる京都議定書の問題だけではない。もっと深い両者の対立関係が背景にある。イラクをめぐる両者の対立も,これと無関係ではないだろう・・・

狭い檻(おり)で身動きもできず、機械のように卵だけを産みつづける悲惨な状態では、鶏に病気を克服する力はありません。こうした鶏と自然養鶏の鶏と同列に議論して、野鳥と触れるから危険だと斬り捨てるのは暴論です。鶏種は大企業にすでに独占されています。どこに行ってもアメリカかヨーロッパの鶏種です。種鶏会社はより大きな消費者に合わせた、効率は良いが飼いにくい、ひ弱な鶏種を作り出しています。異常な病気が出現する背景は進んでいたのです・・・

楽園の遺伝子汚染
GMO作物におびやかされる
ハワイのパパイヤとコーヒー

メラニー・ボンデラ

98年、ハワイ島でGMパパイヤの栽培が始まりました。ハワイ島はパパイヤの大産地で、GMパパイヤもほとんどがここで栽培されています。6年後のいま、ハワイ島だけでなく、マウイ島・モロカイ島・オアフ島・カウアイ島のパパイヤもGMパパイヤの遺伝子に汚染されていることがわかりました。
 GMOフリーハワイは、GUS遺伝子テストを使い1年半前から調査を進めています。調査の結果、予想以上の汚染が確認されました。有機栽培のパパイヤ、普通栽培のパパイヤ、家庭栽培のパパイヤから反応が出ました。溶岩地帯に自生しているパパイヤさえも汚染されていたのです。健康食品店にならぶ有機パパイヤからもGM遺伝子が見つかっています。ハワイ島のワイピオ渓谷やカウアイ島のカララウ渓谷という聖なる地でさえ遺伝子の汚染を免れることができませんでした・・・

京都議定書が発効して、二酸化炭素 CO2 の削減に関心が高まっています。そうした中、秋田県農業試験場(秋田農試)大潟農場が行った「水稲不耕起栽培の環境負荷評価」の中間報告は非常に興味深いものでした。不耕起栽培とは文字通り農地を耕さずに作物を栽培することです。この方法は人為的に土を掘り起こさないから、より自然条件に近い作り方といえます・・・

2005年1月30日、ブラジルの農民組織MST(土地を持たない農民の運動)がベネズエラ政府と協約を結びました。この協約に署名する両国の農民団体や研究機関は、作物の種子を交換して栽培と収穫を繰り返し、種子を再生することができるようになります。国境を越えてブラジルとベネズエラの農民が種子を交換する。それがどうして世界社会フォーラム運動の大成果といえるのでしょうか。環境問題に関心がある人なら、なるほどと思いつくでしょう。バイオ技術系企業の戦略が農民を苦しめ、環境を脅かしている。それが協約の背景でした・・・