04年1月16日から21日まで、第4回世界社会フォーラムがインドのムンバイで開かれます。グローバルな市民運動が集うこの機会に、ひとつ思い起こしておきましょう。シアトルやカンクンでともに闘い、2月15日には世界中の街で抗議の声を上げ、世界社会フォーラムの運動を進めてきた市民は、世界経済フォーラムの「ダボス族」に、どんなメッセージを伝えようとしたのでしょうか・・・
2005年1月30日、ブラジルの農民組織MST(土地を持たない農民の運動)がベネズエラ政府と協約を結びました。この協約に署名する両国の農民団体や研究機関は、作物の種子を交換して栽培と収穫を繰り返し、種子を再生することができるようになります。国境を越えてブラジルとベネズエラの農民が種子を交換する。それがどうして世界社会フォーラム運動の大成果といえるのでしょうか。環境問題に関心がある人なら、なるほどと思いつくでしょう。バイオ技術系企業の戦略が農民を苦しめ、環境を脅かしている。それが協約の背景でした・・・
カンクン会議の初日にあたる9月10日、ひとりの農民が自らの命を絶ちました。韓国のイ・ギョンヘさんです。世界中から集まった2万人もの農民が抗議のデモを行ったときのことでした。イ・ギョンヘさんは、会議場を囲むバリケードに登り立ちスローガンを叫んでいます。そして自分の胸を刃物で刺しました・・・
ブッシュ共和党系の市場経済原理主義はもうすぐ破綻するでしょう。冷戦終了は資本主義の勝利だとの見方は希望的観測にすぎず、21世紀前半は資本主義と社会主義・環境主義・社会的公正など、さまざまな自治システムの長所を融合しながら新しい社会運営を模索する時代になるはずです。90年代ITバブル期のアメリカ的経営を金科玉条とする小泉民営化の議論は、よくよく眉に唾をつけて聞く必要があります・・・